着物の強引な勧誘に注意しましょう

卒業式、入学式など、晴れの日に着物を着ようとお考えの方もいらっしゃると思います。

当センターでは、毎年のように着物の購入に関する相談が入ります。

強引な勧誘により、「思いがけず購入してしまった」という事例をご紹介します。

【事例1】呉服店販売員の知人の誘いで着物の展示会へ。あらかじめ予算を伝えてあったが、次々と商品を勧められた。予算を上回ったが、その場の雰囲気で断り切れず、契約書に記入してしまった。

【事例2】目的の商品の支払いを済ませたが、店員が商品を渡さず他の着物の話を始めた。「いらない」と言ってもしつこく勧めてきて、途中から店長も加わって断り切れない状況になり、いつの間にか買うことになった。

呉服店の中には、この相談事例のような強引な勧誘をするお店があるようです。

親しい人からの誘いでも、行った先で強引な勧誘を受けることがあります。安易な気持ちで行くのは要注意です。

「お金が支払えない」と断ると、借金や分割クレジット払いを持ちかけられ、断る理由を封じられてしまうことがあります。望まない契約ならば、「いりません」「やめます」とだけ伝え、きっぱりと断りましょう。

大幅な値引きや高額なサービス品を提示して、即決を求められることもあります。「25万円値引きします。バックと草履をサービスで付けます。」などと言われると、判断能力が鈍ります。冷静に判断できそうにない時は、「いりません」「やめます」と言ってその場を離れましょう。

それでも契約してしまった場合やトラブルに遭ってしまったときは、早めに消費生活センターにご相談ください(消費者ホットライン188)。